AIやVR技術を駆使しながら、防衛のデジタル化を加速させる。
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AIやVR技術を駆使しながら、防衛のデジタル化を加速させる。

富士通グループの現場社員に、学生時代からこれまでの人生と、仕事への想いをつづってもらいました。今回は、富士通ディフェンスシステムエンジニアリングで、防衛関係のシステムコンサルティングに携わる、結城将馬さんにお願いしました。就職活動や社会人になるに当たってのヒントを見つけてください。

<結城さんプロフィール>
2016年に明治大学 政治経済学部を卒業後、富士通ディフェンスシステムエンジニアリング(DSE)に入社。航空自衛隊関連のITコンサルティング、システム開発・運用を手掛けています。趣味はロックギターの演奏です。高校時代から続けていて、大学では軽音楽サークルの会長を務めていました。

この国の問題解決への関心と、IT業界への興味。
この2つを満たすために、入社したのがDSEだった

出身は埼玉県春日部市です。大学は明治大学の政治経済学部を卒業しました。高校の社会の授業で、現代社会に興味を持ったからです。そのときは未来に対する不安を何となく感じていて、この国の政治や経済がどうなるのか、関心を寄せていましました。

大学では国際関係のゼミに入って、安全保障や平和思想を学びました。そこで、防衛関係に興味を持ったのです。当時は国際間の緊張に関する報道が多く、何らかの形でこの国の安全に貢献したいと思い、公務員試験を受験。防衛省での勤務を希望していたのですが、残念ながら合格できませんでした。

ゼミ_授業中

▲大学のゼミでの風景。一番左が私です。

国際関係のゼミと同時並行で取り組んでいたのが、軽音楽のサークル活動です。30〜40名の小さなサークルで、イベントを大きな規模で開催できずに悔しい思いを感じていました。そこで、3年次に会長を務めた際に、新入生獲得のためにPRを強化。Webサイトを制作してSNSを運用することで、徐々に認知が浸透して、例年の2〜3倍の新入生が入社してくれるように。規模も100名に拡大しました。このWebサイト制作の作業を通じて、興味を持ったのがIT業界だったのです。プログラミングを行う中で、ロジックを組んでサイトをつくるのは楽しかったのを覚えています。

サークル_バンド

▲軽音楽サークルでの一コマ。ギターでロックを演奏していました

サークル_集合

▲会長を務めていたときのサークルでの集合写真

国の安全保障への関心と、IT業界への興味。この2つを満たすために、入社したのがDSEだったのです。他にも民間企業を受験しましたが、志望度はダントツに高かった。DSEの会社説明会の内容が、防衛省のセミナーで聞いたこととほぼ同じで、「この会社に入れば、防衛に関わる仕事がやれるんだ」と実感できたのが大きかったです。加えて、クラウドやサイバーセキュリティの技術に長けていて、最先端の仕事ができることを若手社員の話から実感できました。大手メーカー系のIT企業も他に受けていましたが、防衛関連のシステムに専業で関わることができる会社は見当たらず、DSEへの入社を決断しました。ただ、文系でいきなりSEになるのは不安だったので、大学在学時に情報処理技術者試験を受験。不安を払拭することに努めていました。

航空自衛隊の後方系システムを一貫して担当

2016年4月の入社後は、一貫して航空自衛隊の後方支援システムの開発を担当しています。新人研修後に部門の希望を出せるのですが、それがそのまま通った形です。陸海空でどれだけ差があるのか、あまり知識が無かったので、単純に飛行機や戦闘機への憧れで航空自衛隊担当の道を選びました。防衛システムは「正面系」と「後方系」に大別されます。「正面系」は戦闘に直結する領域です。飛行している戦闘機に指示を出したり、それぞれの戦闘機が作戦を遂行しているか管理する「指揮統制システム」が代表的なものとして挙げられます。一方で、私が携わっている「後方系」は、戦闘以外を支援するシステムです。戦闘機の整備業務を効率化したり、部品の調達を支援したり、物流を司るシステムが該当します。これらの開発や保守・運用をDSEが担っているわけです。私が後方系を志望した理由は、富士通のシェアがこの領域では特に高かったから。様々なシステムに関われるので、エンジニアとして成長できる。そう思ってこの道を選びましたが、当時の選択は間違っていなかったです。

新人の自分の仕事を、目の前で喜んでくれる人がいた

入社直後に担当したのが、大規模システムのリプレイス業務でした。当時の最大級のシステムを、モダンな環境で動くように刷新するプロジェクトでした。私は新人でありながら、重要な部分の検証業務を担当したのですが、かなり苦労したのを覚えています。もちろん先輩エンジニアが手厚くフォローしてくれました。ただ、私はSEとしてのスキルが足りませんでした。コードが読めないので、不具合を見つけることができない。これはマズいと、会社での業務が終了したら、本屋で技術書を買い込んで読みふけっていました。努力の末、なんとか仕事についていけるようになり、システムも無事に納品。その後の運用フェーズにて、お客様先でシステムの細かいバグを直していたのですが、そこで「ありがとう」と言ってもらえたのは嬉しかったです。自分の仕事で喜んでくれる人がいることを、初めて体感できた。その思い出は、今でもよりどころになっています。

数百万点の戦闘機の部品調達を、AIで効率化する

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▲最近の仕事風景

その後は次第に上流工程を任されるようになりました。最近の仕事の中で印象に残っているのは、昨年度に担当したコンサルティング業務です。システムを開発する前に、お客様のどのような業務の中にどのような課題があるのか、徹底的に調査することからプロジェクトは始まりました。お客様の現場を訪ね歩き、業務の進め方をヒアリングしたり、作業を目の前で見せてもらったり。新型コロナウイルスの感染拡大前までは、毎日のように、お客様の現場に入り浸って、課題を洗い出すことに専念しました。

これがかなり大変な作業でした。部品の調達業務だけを見てみても、扱う品目は数百万点にも上ります。精密機械のようなものもあれば、電子系の部品もありますし、パイロットが脱出に使うパラシュートのようなものもあります。それらの部品の調達業務は、一部はシステム化されているのですが、最終的な判断は現場の担当者が「長年の勘」に基づいて決めていたり、人によってその判断基準が異なることが分かってきた。このような状態が続けば、次世代に引き継ぐことが難しく、調達業務全体の効率化もできません。そこで、AIを活用したシステムを提案したのです。過去の取得量や部品の耐用年数のデータから、最適な調達タイミングと数量を導き出す。そのシステムを確立することで、効率化を進める提案をお客様に行ったところ、プロジェクトが承認されたのです。

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▲日本ディープラーニング協会の合格証書。業務外で勉強して取得

VRを活用して訓練を効率化。防衛のデジタル化を加速させる

そして、もう一つ、VRを活用したシステムも承認されました。整備の訓練を仮想空間で行えるシステムです。従来、航空機の整備の訓練には、実物大の模型が使われていました。教官がその横に立って整備技術を教えていたのですが、その模型がかなり高額なので替えが効かず、老朽化していたのです。VR技術を用いれば、わざわざ実物大の模型を用意する必要も無いので、コスト的なメリットが大きいですよ、と提案することで受け入れてもらいました。

今、振り返ってみると、従来の枠を超えた提案や開発を行えるのが、DSEの大きな魅力だと思います。富士通グループ全体として「IT企業からDX(社会のデジタル化を推進すること)企業へ」と目標を掲げているので、AIやVRをはじめとした最先端技術を提案する機運が盛り上がっています。防衛省としても、デジタル技術での業務改善を方針として打ち出しているので、新しい仕事が求められる流れはより加速していくでしょう。

開発体制の変革を通じて、安全保障の新しい一歩を踏み出したい

一方で、他の官公庁も同じだと思うのですが、防衛省の大規模なシステムを扱うので、開発の期間が2年〜3年に渡ることもあります。プロジェクトの途中での方針転換が難しいので、開発体制を抜本的に変えたいとも思っています。

防衛業界全体でも、従来のウォーターフォール型の開発から、最小規模での設計・実装を高速で行うアジャイル型に変わりつつあります。この流れを加速させるべく、富士通グループのノウハウを結集している最中です。堅牢性や確実性を何よりも重視する防衛業界で、アジャイル開発を私たちの手で普及することができれば、富士通グループにとっても、この国の安全保障にとっても大きな一歩になると思います。

私はDSEへの入社以降、コンサル的な上流工程から、設計や開発の中流工程、そしてテスト・導入・運用の下流工程まで、一通りの経験をさせてもらいました。どの工程においても、お客様への貢献を直で感じることができるのが、DSEの仕事の特徴だと思います。だからこそ、個人的には、AIやVRなどの最先端技術を武器にして、関わる領域をより広げていきたいです。現状は航空自衛隊の後方系システムだけに携わっているのですが、陸上・海上自衛隊の後方系を手掛けたり、正面系に対して上流工程から関わりたいと思っています。

私のもとでは複数の若手メンバーが働いてくれていますが、彼らにも最先端技術を現場で教えています。より新しいことに興味を持ってもらって、DXをリードできる「強い組織」をつくっていきたい。そして、DSE全社にもその影響範囲を広げ、防衛のデジタル化を加速させていく。そのような展望を持ちながら、日々の仕事に向き合っています。

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