シンクタンクの仕事とそのやりがい ─知恵で社会の課題を解決する─
富士通総研
高倉 颯太
<プロフィール>
学生時代は公共政策を専攻していました。「日本産の農林水産物の輸出をどのように進めればよいのか?」「外国人観光客を都市部だけではなく地方部にも誘致するためにはどうすればよいか?」「日本は外国人労働者をこの先どのように受け入れればよいのか?」といったことを研究していました。
自治体や国がより実効性のある施策を実施できるように、知恵を提供する
もともとは公務員になろうと思っていましたが、就職活動をしている中で、自分が考えたアイデアやロジックで政策の策定や運営に寄与して社会を動かすことのできる、シンクタンクの仕事に惹かれ、富士通総研に入社しました。
マニュアルや正解があらかじめ決まっていて、それに頑張って合わせるような仕事は私の性格には合わないと思っていました。コンサルの仕事はその対極にありそうだったということも、この仕事を選んだ大きな理由でした。
現在、私は「行政経営グループ」に所属しています。政策の高度化と費用対効果の向上に関する支援がミッションです。地方自治体・府省が社会に対してより実効性のある施策を実施し続けられるよう、PDCAサイクルを構築・運用しています。
私の仕事は多岐にわたっています。「東京の会社にテレワークで勤めながら地方で暮らす人を増やすためにはどうすればよいか?」「新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、高齢者への交通安全啓発活動の在り方をどう見直せばよいか?」「企業がAIやデータを活用して生産性を向上させるためにはどうすればよいか?」といったことを調べたり、考えたりしています。様々な分野の政策に携われることも、シンクタンクならではの魅力です。
富士通総研は、会社の利益よりも、社会課題の解決を重視する社風
仕事をする上での一番のやりがいは、お客様と伴走をする中で、目の前のお客様に喜んでいただけることです。入社当初は、なかなかお客様のご期待に沿えていないなと感じることもあったのですが、お客様の目線になって、「今、私にできることは何だろう?」と考えることで、感謝されることも少しずつ増えてきたように思います。
また、コンサルタントとしての成長が実感できるという点も、大きなやりがいの一つになっています。働いている中で蓄積された知見を、お客様に還元できることも徐々に増えてきました。
とはいえ、「お客様が喜びさえすればそれでよい」と考えているだけではありません。シンクタンクとして、いかに社会に対して有益な知恵を提供できるかということにも同時にこだわっています。富士通総研は、単に売上・利益を追求するだけではなく、あくまでも社会課題の解決を重視する社風だと思いますし、私自身が仕事をする上で譲れない点でもあります。
入社時に富士通グループ全体の研修に参加しました。そこで考えた私のパーパスは、「誠実な行動を積み重ね信頼を獲得し、地域から世界まで変革を起こす」でした。入社して約1年経つ今も、この思いはあまり変化していません。もっとも「変革を起こす」は少し言い過ぎたのかもしれません。気持ちの面では大きく構えて、日々の細々とした仕事をこなしている、という感じでしょうか。私の仕事が、少しでもどこかの誰かの幸せに結び付けばな、といつも思っています。
今後は、より多くのお客様から頼られる存在になりたいと考えています。私の場合、それが日々のモチベーションの大半を占めています。そうなるためにも、いつかは自分の専門性を確立して第一人者となることが現在の目標です。
▲同期と一緒に水上温泉を訪れたときの写真
就職活動では、社員が気取らずに等身大で接してくれた
他の会社はどこも、きらびやかなことを話して自分の会社のすばらしさをアピールしていました。一方、富士通総研だけは、社員の皆さんが気取らず等身大で接してくれ、良い面も悪い面も含めて会社や仕事のことを話していただいたのがとても印象的でした。それが私にとってはありのままの姿を知ることができて安心することに繋がり、他の会社からも内定をいただいたのですが、富士通総研に入社を決めました。
コンサルタントは、誰かのために全力になれる人が向いている
コンサルは理論整然と物事の解決策を提示していくばかりの職業なのでは、と思われがちです。もちろんそれ自体は極めて重要なのですが、同時に「誰かのために全力になれるか」という気持ちも非常に大切だと私は思っています。「Cool Head, but Warm Heart.」は言い古されているものの、まさに核心なのではないでしょうか。
昨今の新卒就活市場では、コンサル業界が大人気で、弊社も例外ではないようです。そのことは中で働いている身としてとても嬉しいですが、どんな仕事も一長一短、向き不向きがあると思います。よく調べたり、考えたりした上で入社しなければ、後悔することになる可能性もあります。
この仕事も大変な部分はもちろんあります。でも、それを上回るだけの他にはない醍醐味があるとも思います。そこにストレートに共感していただける皆様と一緒に働けることを願っています。
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