今だけフィットする会社?ずっとフィットする会社?自分と本当に相性のいい会社の見つけ方
こんにちは。富士通グループ合同採用担当の高橋です。
高橋コラムは前回同様、就職活動にまつわるネタやアドバイスを、ざっくばらんに書いていきます。私はシステムエンジニア、人材育成、人事・採用と3つのキャリアを経験してきました。そこから得られた経験・知見などを交えてお伝えできればと思います。どうぞよろしくお願いします。
自分と相性のいい会社の見つけ方
インターンシップのシーズンも最初のピークである8~9月を大きく過ぎて、今年ももうすぐ終わりになるところです。インターンにこれから参加しようと考える人、数社参加した人、凄まじい社数に参加した人、いろいろと思います。インターンシップでお会いする学生の皆さんに「他社のインターンシップにどのくらい行っていますか?」「それはどのような会社ですか?」を伺うと、かなりたくさんの企業・かなり手広い業界のイベントに参加している方がいらっしゃいます。
自分自身の目的に合わせ、様々なところにアンテナを張り、プライベートな時間を割いて行動する、積極的な姿勢はとても素晴らしいです。そのような中で、「業界は絞ったものの、結局自分はどの会社に応募すればいいのか余計に迷ってきた。どこの会社もいい気がする」という方もいるのではないでしょうか。
今回は、会社を絞っていく際のヒントになるお話ができればと思います。
個人と企業で、「変化しやすいこと」と「変化しにくいこと」を分けて考えよう
就活シーズンが進むにつれて、選考応募のために「業界を絞る→企業を絞る」段階に徐々に進んでいきます。みなさんにとって、企業の絞り込みの観点はどこにありますでしょうか?
「フィーリング・直感」「ナビサイトで魅力的に感じた」「自分の学問領域に近い」「社員の雰囲気が肌に合う」「リクルーター・採用担当がいい人」「やりたいことがやれる」「仕事が忙しすぎない」「休みが取れる」「給与が高い」など、様々な観点で考えることでしょう。
人と人で相性があるように、人と企業にも相性があります。人と企業の相性を判断するには、その企業の資質・特徴をまずは理解することが大切です。
しかし、人と企業の資質や特徴は、時が経つにつれて変化していきます。また、資質や特徴の中には、「変化しやすいもの」と「変化しにくいもの」があります。
例えが適切か微妙ですが、体(=人)と服(=企業)に例えると、体のサイズ(個人の資質・特徴)は生活環境の中で変動しますが、着ている服(企業の資質・特徴)のサイズも自分の意図とは関係なく変わってしまうような感覚です。自分と企業のフィッティングは服選びよりも難しいですし、服と違って簡単に変えられないので慎重に進めましょう。
・個人の資質・特徴で ❝変化しやすい❞ 要素
知識、仕事の進め方、コミュニケーション力など鍛えれば成長するもの
・個人の資質・特徴で ❝変化しにくい❞ 要素
心理的・人格的要素、価値観など性格的な側面のもの
・企業の資質・特徴で ❝変化しやすい❞ 要素
会社の制度、仕事の進め方、所属部署の人間関係、仕事の細かな内容など
・企業の資質・特徴で ❝変化しにくい❞ 要素
社風、社員全体の雰囲気、ビジネス領域など
企業選びでのミスマッチを避けるための、2つの方法
みなさんが企業選びで重要視しているものは、「変化しやすい要素」、「変化しにくい要素」のどちらでしょうか。
変化しにくい要素であれば、企業の都合によるミスマッチリスクは低いでしょう。一方、変化しやすい要素だとすると、入社後しばらくして「この会社と自分はなんか合わないな」「内定時、入社当初は良い相性と思ったんだけど」と、将来的にミスマッチを起こすリスクがあります。(逆に相性がさらに良くなる可能性もありますが)
ミスマッチを避けるための大切なポイントは2つです。
1)変化しにくい要素でできるだけ判断すること
2)「今フィットしている会社」「今後フィットしそうな会社」という、時間軸を意識した目線をもつこと
→自身の変化と会社の変化を予測し、安定的にフィットしそうかどうか、事前に考えることが大切です。
数年後の自分と企業を予測するのはなかなか難しいですが、以下の準備を行うことで、できる限り精度を上げることはできると思います。
<企業の観点>
・企業がこれから行おうとしている施策・戦略・工夫を調べる
・過去の数値(IR情報など)から、未来の数値を読み取る
・時間の経過でその業界・企業の求める力は変わるかを予想する
・理念・パーパスなどその企業不変のメッセージを深く理解する
<自分の観点>
・今どんな仕事をしたいのか、将来どんな仕事をしたいのかを考える
・自分にできることは何か、できるようになりたいことは何か考える
・自分のやる気の源泉はなにかを考える
などです。
業界や企業の情報は、ナビサイトや企業パンフレット、その企業の社員などから収集ができます。よりおすすめは、新聞やビジネス誌など、就活生ではなくビジネスパーソンが読む媒体から得られる情報です。
"盛った"情報ではなく、リアルに近い情報が得られ、より真実が分かると思います。
情報収集能力を今から培っておけば、入社後もきっとその力が活きてくるはずです。
日々の活動にちょっとした意識を加えるだけで、取り組み姿勢も変わってくると思います。
インターンでの情報収集も、変わる要素・変わらない要素を意識してみると良いでしょう!
みなさんの企業選びの考え方なども教えてもらえるとうれしいです。
▼富士通グループの各社をもっと知りたい方はこちら!