「周りの人ほど誇れる経験がない…」、と思っている就活生に伝えたいこと。
【内定者の就職体験記 特集】富士通グループ合同採用の2021年卒内定者(入社者)が、就職活動の体験談やノウハウを語る連載です。第10回は、SE志望で就職活動を行っていた高橋さんに書いてもらいました。「自分にはアピールできることがない」と思い込んでいた高橋さんは、どのように選考に臨んだのでしょうか。
こんにちは。2021卒の高橋と申します。
私は理系大学に通っていたので、SE志望で就職活動をしていました。
しかしここでは文系理系問わず、すべての就活生に参考になるようなお話が書ければと思っていますので最後まで読んでいただけたら幸いです。
就活で一番重要なこと
さて、みなさんは就活において何を重視していますか?
ES?企業研究?それとも面接でしょうか。
挙げればきりがありませんよね。
人によってさまざまかと思います。
ここでは私が就活において一番重視していたことを紹介します。
それはずばり…「Output」です。
はて?と思う方もいるかもしれませんが、
これを重視するだけでESや面接など
大半の選考をより有利に進めると思います。
具体的にはESが書きやすくなる、面接で自信をもって回答することができる、質問に対して焦ることが少なくなる、などが挙げられます。
私は、就活で自身のことを尋ねられると、
「周りの人ほど誇れる経験がない…。」と思い込み、よく困っていました。
しかし、Outputを意識してから困るシーンは劇的に減ったのです。
もちろん頑張ってきたことを押し出していくことも大切ですが、
自分が頑張ってこなかったと感じていることに対する質問をされたときに、
このOutputが役立つと思います。
就職活動でのアピールを生み出す力、Outputとは?
ここでいうOutputとは、
「自分の過去の経験から、相手が求めているものを引き出す能力」を意味します。
ESや面接では企業があなたに様々な質問をします。
就活をしている皆さんの中には、
「どう書けば好印象になるんだ...?」
「そもそも答えになるような経験がない」
…という方がいらっしゃると思います。
しかし、本来であればこんなことを考える必要はないのです。
答えの書き方で合否がひっくり返ることなんて残念ながらまずありません。
重要なのは、「聞かれたことに“自分のアピールポイントを加えて”答えられるか」です。
例えば、単位をぎりぎり取って学業は最低限しか力を入れてこなかった大学生Aさんがいたとします。
この説明だけではAさんに魅力があるとは言うのは難しいでしょう。
では、Aさんが就活生であったなら、Aさんは自身の大学生活をどのように“Output”すべきでしょうか。
ここでAさんが注目すべきは「学業以外の過ごし方」です。
サークルの友人とひたすら遊んでいたのでしょうか。
スポーツやゲームなど自分の趣味に没頭していたのでしょうか。
それとも何もしていなかったのでしょうか。
内容自体は何でも構いません。
なぜなら、私が思うに“アピールできない大学生活なんてない”からです。
経験を見る視点を変えれば、アピールポイントになる
さて、上記の過ごし方を魅力的にOutputするためには
これらの視点を変える必要があります。
上記3つを魅力的にOutputする例を挙げると、
・サークルの人とひたすら遊んでいた
→サークルの人と親睦を深め、自身の学科以外にも友人を作ることができた
・スポーツやゲームなど自分の趣味に没頭していた
→一つのことに熱中することで、大学では学ぶことができないスキルを獲得することができた
・何もしていなかった
→学業とプライベートにメリハリをつけることができた
…という風に言い換えることができます。
大げさにいいすぎでは?と感じた方もいらっしゃると思いますが、
これらは嘘偽りを語っているのではありません。
自分が当たり前に思っていることでも、
他の学生との違いとしてアピールできることは多々あります。
まずは、大学生活のあらゆる経験に自信を持つことから始めてください!
魅力的なOutputを作り出す3つのコツ
ただし、魅力を伝えるのは、慣れるまでは難しいかもしれません。
そこで、私が実践した方法を紹介します。
それは大きく3つあります。
①友人や家族に自分がどんな人間に見えているかを聞く
→自分が見ている自分と他人が見ている自分の差を考えることができ、客観的な視点を持つことができます。「自信がない」と思っていたことが、アピールポイントになることも。
②自分の経験に自信を持つ
→自分の大学生活に「間違ったことはしていない」と自信を持つこと。自信が元々あればオッケー。自信過剰になると逆効果ですが、「ダメなことしかしてこなかった。。」と決めつけないことが大切です。
③自分の経験をほかの何かに関連付ける
→自分が過ごした大学生活の各シーンをまずはイメージしてみます。そして、その結果と原因を考えてみることで、アピールポイントが見えてくるのです。たとえば、先ほどの「趣味のゲームに没頭した」というシーンでは、その「結果」を振り返ることで、「大学では学ぶことができていないスキルを身につけることができた」というアピールポイントが生まれたのです。
もちろん、「明らかに失敗したな」という経験を無理やり言い換える必要はありません。
大切なのは自身の大学生活を最初から事細かに振り返り、いろんな視点で見てみることです。その視点こそが、「Output」のキモになります。
最後に
いかがだったでしょうか。
Outputを優先的に考えるだけで
かなり就活の視点が変わると思います。
どんな大学生活を送っていようとも、
全く無意味な大学生活を送っていた大学生なんて一人もいないと私は思います。
必ずどこかに学んだことや自身の成長に繋がった経験があるはずです。
それらを自分の不安で覆い隠してしまうのはもったいない。
企業に対して、あなたの魅力を伝えるよりも先に
あなた自身が、あなたを信用して魅力を感じることがとても大切です。
みなさんの就活がみなさんにとって最高の結果で終えることを心から応援しています。
頑張ってください。
ここまでお読みいただいてありがとうございました。