周りに合わせすぎなくて大丈夫!!!「強みから探す就活」とは。
富士通「新入社員人事」の就職体験記 〜2021年4月に新卒で入社して、人事職に配属になった社員にnoteを書いてもらいました。就職活動を振り返って、学生の皆さんにヒントや勇気を与えるための記事をアップしていきます。今回は、「自分の強みから探す就活」に特化して、チアリーダー採用で入社した指宿さんに、その経緯をまとめてもらいました。
こんにちは!2021卒の指宿と申します。
私はチアリーダー採用によって、今年の4月に富士通株式会社に入社し、人事部に配属されて現在はグループ採用チームで研修を行っております。(チアリーダー採用については後述します。)
新型コロナウイルスの感染拡大により、世界情勢が変化し続けている今、みなさんの就職活動はいかがでしょうか。年々、就職活動の開始時期が早くなっており、焦っている学生も多くいると思います。私もその中の一人でした。
1年前の今(6月)ごろの自分を思い返してみます。私は、中高大と10年間チアリーディングを部活動として続けてきました。就職活動が本格化してくる大学3回生時でも毎日部活動に励んでおり、友達が就職活動を始めてインターンや説明会に行っている中で何をすればいいかわからず、焦りだけが募る日々を送っていました。
自己分析は、「過去の経験」と「いまの自分」をつなぐこと
思い返すと、就職活動の始まりは、Webサイトを見ながら部活の友人と行った自己分析からでした。
とりあえず、就職活動には自己分析が大切で、過去の自分の行動や感情を書き出して、自分がどういう人間か客観的に分析することが必要だ!と思い、サイトのマニュアル通りに書き出していました。たしかに、最初はそういった軽い分析からで全く問題ないと思います。
ただ、大切なのは、その書き出した自分の過去の経験が、いま、どのように活かされているのか、どう活かしていけるのかを考えていくことです。「いまのあなた」を面接で聞かれても、過去の経験に基づいたエピソードが話せれば、面接官を納得させることができます。すべての経験には意味がありますし、あなただけのものです。そこに自信をもって自分ならではの経験を、聞かれたことに対してどれだけ関連付けて話せるか。それが鍵となってきます。
「強みから探す就活」で、視点が180度変わった
私は、少し特殊な選考フローで富士通株式会社に採用されました。長年続けてきたチアリーディングという強みを活かした、チアリーダー採用というフローからです。富士通には企業スポーツ推進室という部署があり、スポーツにとても力を入れています。アメリカンフットボール部、陸上競技部、女子バスケットボール部、どれをとっても日本トップクラスの実力を誇っています。
一般的な選考フローと同じく、面接やテストも受けますが、メインはダンスオーディション、チアについての面接という少し変わった形式でした。
私は、自己分析を行った際に、自分の人生にとってチアはかけがえのないものであることに気付きました。ただ好きなだけではなく、現在の友達、環境、自分の性格はすべてチアを通して形成されていると気づいたからです。
そこで、「自分の強みはチアで学んできたことである」と自信をもって言えるようになりました。そして、就活でその強みを活かせるのはどこだろう、という考え方に変わりました。
特に就きたいと思う業種や職種もなく、名前を知っている企業をなんとなく見ていた私にとって、強みから探す就活というのは頭になく、そこから会社の探し方が180度変わりました。自分にしかない経験から強みを見つけ出すと、面接で何を聞かれてもウソがなく、素直に自分の気持ちを話すことができました。
(大学2回生時の、東京ドームでの応援風景。この試合の対戦相手は富士通フロンティアーズでした!!)
結局、ES提出は3社。その全てに内定
就職活動を始める際には、とりあえずは沢山の企業にエントリーをする。数を出した方がよい。そういった考え方を持っている人も多いと思います。実際に私も、就活解禁日である3月1日は、友達とパソコンを持って集まり、名前の知っている企業に何社もエントリーを出していました。
また、大学の先輩に就職活動についてお話しを聞いた時にも、30社程には当たり前にESを出した方がよいと言われたことを覚えています。しかし、私は結局ESを3社しか出しませんでした。興味のない企業に沢山出すよりも、本当に気持ちのある企業に力を入れようという考えに変わったからです。私の場合は選考時期が早い会社が1社あり、その会社が順調に進んでいたという背景もあります。個人的な意見ではありますが、現在の「ESを沢山出しておけば安心」という風潮は必ずしも正しいわけではないということを、ここで伝えたいです。
周りに合わせるのではなく、自分の人生は自分で選択していくもの。人生の進め方は自分で決めることができます。実際に私は3社全てから内定をいただくことができました。熱い思いをもって向き合える企業に絞るという就活も全く問題ない!ということを知ってもらいたいです。
諦めそうになったけれど、後悔の無い人生を送るために
私は、最初に富士通ではない会社から内定をいただきました。そのときには、就活を続けるか、続けないかで本当に悩みました。就職活動によるストレスから、栄養失調で倒れそうになったこともあったので、就職活動をここで終わろうと一度は決めました。しかし、そこで部活の友達に、「ずっと憧れていた富士通チアリーダー部に挑戦しないのは今までの努力がもったいない、後悔のない選択にしてね」という言葉をもらいました。そして、確かにこのまま終えてしまうと、いつか必ず後悔するときがくる。あの時こうしておけば…と思うことは絶対に嫌だ!と思ったので、続けることにしました。
私はその友達の一言がなければ、後悔の残ったまま社会人生活を送っていたかもしれません。なので、私はこの言葉を次は皆さんに言いたいです。
チャレンジするかしないかは、自分で選択するもの。絶対に納得がいくまで、あきらめないでやり切って下さい!!
皆さんが後悔なく、就職活動を終えられることを願っています!!