「やりたいことが定まらない」就活からは、「目的」と「手段」を考えれば脱却できる
富士通「新入社員人事」の就職体験記 〜2021年4月に新卒で入社して、人事職に配属になった社員にnoteを書いてもらいました。就職活動を振り返って、学生の皆さんにヒントや勇気を与えるための記事をアップしていきます。今回は、やりたいことが多すぎて、絞ることができなかった石川さんに、その整理の方法についてまとめてもらいました。
はじめまして。2021年入社の石川です。
私は富士通株式会社で人事職として働き始めました。
やりたいことが定まらなかった私が富士通、人事職を目指すようになった背景を書こうと思います。
就職活動を進めるうえで「将来、やりたいことって何だろう?」と思っている方に読んでいただけたら嬉しいです!
やりたいことが多すぎて、定まらない
私の就職活動時の大きな悩みは、やりたいことが定まらなかったことです。
・日常生活で感じてた「高齢者の生活をより良くしたい」
・途上国への留学で感じた「誰でも安心安全に移動できる社会にしたい」
・「教育格差を是正したい」「水の衛生問題を解決したい」
・海外インターンシップの経験で感じた「誰もが自分らしく働ける社会を作りたい」
・自身の経験からの「病気への不安を低減したい」「誰もが自信を持つための手助けがしたい」
全部自分のやりたいことで、仕事を通して自分は何が一番やりたいことなのか定めることができませんでした。
「絞る」ではなく、「共通点を見つける」
漠然と悩んでいるうちに12月になりました。
途方に暮れている中で、これじゃマズイ!と思い、先輩や友人にこれらの想いを正直に伝え他己分析をしていただきました。
「それぞれの想いの最終ゴールとして、そこに関係する人たちにどうなってほしい?」
この問いから、
私の中で「何のために」やりたいのかといった目的まで考えられていなかったということに気が付き、
「今までできなかったことが、できるようになることを支援したい。そして、人々にプラスの感情を生み出し、多くの人がより前向きに豊かに生きる社会を実現したい!」
自分の中にある、「共通した想い」を見つけることができたのです。
そして、
「じゃあどうしたらその最終ゴールを達成できると思う?」
という問いかけに対して
どの業界でどのように自分の想いを実現することができるのかといった視点で業界・企業研究を行うようになりました。
「誰でも安心安全に移動できる社会にしたい」との思いは自動車業界。
「教育格差を是正したい」との思いは教育・人材業界。
「水回りの環境を整備したい」との思いは衛生陶器業界。
「病気への不安を低減したい」との思いは医療業界。
「誰もが自信を持つための手助けがしたい」との思いは化粧品業界。
ただ、「自動車」「教育」「移動」「医療」といったそれぞれの業界では、一つの分野・側面からのアプローチに過ぎず、「社会や様々な企業が抱える課題を解決したい」、「多くの人がより前向きに豊かに生きる社会を実現したい」という私の想いを叶えることは難しいと感じました。
幅広く社会課題を解決するために、IT業界を選んだ
そんな中、3年生の冬、富士通株式会社の学内説明会に参加しました。
そこで、流れたリクルーティングムービーで心を打たれました。
教育環境の格差をなくす
災害による死者をなくす
交通渋滞をなくす
不治の病を克服する
食糧問題から世界を救う
持続可能な産業を生み出す
キミのつくりたい未来は、何だ。その想いが、テクノロジーを動かす推進力になる
このメッセージを見た際に、富士通では幅広い分野にITサービスやソリューションを提供することで、様々な社会課題を解決している。そして、人々の生活を豊かにできることを知りました。
また、他のIT企業についても調べてみました。
選択と集中で1つの技術に絞っている企業もある中で、
富士通はあらゆる社会課題解決のために、多くの最先端技術への重点投資を行っている。
この会社なら、今後より多くの社会課題を解決できる。
私の実現したい社会を実現できる!!!と思い、志望度が高まりました。
活躍できない社員を減らす、という社会貢献
大学時代、2つの会社で海外インターンシップを経験しました。
実際に会社の中に入ってみて、
社員の力を最大限に発揮できる環境が用意されていなかったり、
入社してからのミスマッチが生じて、実際に辞めていく社員もいることに気付きました。
一方で、会社や仕事に誇りを持ちながら、イキイキと働く社員にも多く出会いました。
この違いを目の当たりにした際に、組織の中の人を相手にする人事の重要性を感じたのです。
働きがいのある環境を作る事は、組織全体としてのパフォーマンスを上げることにつながる。
そして、一人ひとりがやりがいを持って最大限に力を発揮できる環境を、人事はつくることができる。
結果、それだけ社会に大きなインパクトを与えることができる。
そう確信して、人事職を志望するようになりました。
こうして私は、自分のやりたいこと(目的)を定め、それが実現できる会社・職種を絞ることができました。
IT を通して、世界中の人々が豊かに生きる社会を作りたい。
そこで働く人々が最大限に力を発揮しあえる環境形成を行うことで、社会貢献に寄与したい。
その目的を達成できるのが、富士通の人事職だったのです。
就活とは、働く目的と、その実現のための手段を考えること
やりたいことが定まらない人は「誰のために」「何のために」といった目的を問い続けることから始めるのがよいと思います。
そして「その目的をどう叶えていくか・実現させていくか」といった手段を考えてみる。
これらの過程を通じて、自分が根本からやりたいことを発見でき、その実現のための進路先を見つけられると感じています。
就職活動は自分を大きく成長させることが出来る最高のチャンスです。
これまでにないほど自分と向き合い、本気の挑戦を通じて自分の殻を打ち破ってほしいと思います。
合否が出る就職活動だからこそ、時に精神的にも苦しくなることがあるとは思いますが、どうか粘り強く、自分に負けず、周りをどんどん頼って、楽しみながら最後まで戦っていってください!