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配慮はするが遠慮はしない。多様な人材が活躍する富士通グループ。障がい者の社員が日々のリアルを語る【障がい者採用】

※2024年4月1日付で、サーバーおよびストレージなどを中心としたハードウェア事業の基盤強化に向けて、 富士通エフサスを母体とした新会社「エフサステクノロジーズ株式会社」が発足されました。​こちらのnoteは、2023年3月に書かれたものです。

こんにちは!
富士通グループ合同採用担当の神津です。

この記事では、「多様な人材が働くこと」をテーマに、富士通グループで働く障がい者のリアルをお届けします!

今回は代表して富士通エフサスで働く3名の社員にインタビューをさせていただきましたので、ぜひ最後までお付き合いいただけると嬉しいです♪


自己紹介:現在の業務について

神津:はじめに自己紹介と簡単に現在の業務内容について教えてください!

辻 崇志(ツジ タカシ)/職種:インフラエンジニア
2013年にFSASに入社した辻です。私は聴覚障がいです。仕事は、お客様先のシステムトラブルを防ぐために、システム構築や監視運用を行っています。
学生時代は元々プログラミング(3DCAD)を専攻していました。「つくる」ことも好きですがどちらかというと「元に戻す」ことが好きでした。自身のPCも、自分で修理したりする人間です(笑)
※取材時:エフサステクノロジーズ(旧富士通エフサス)

盧 瑾(ロ キン): /職種:インフラエンジニア
2012年入社の盧です。私は視覚に障がいがあります。仕事は、主にネットワーク周りを担当しています。食品や百貨店、流通など、幅広い業界のお客様に対して、システムのヒアリングから構築まで一貫して携わっています。また、富士通が手掛けているサービスの構築も行っています。私も学生時代の話をすると、ITに興味を持ち、情報処理を専攻していました。
※取材時:エフサステクノロジーズ(旧富士通エフサス)

赤瀬 公太(アカセ コウタ): /職種:インフラエンジニア
2015年入社の赤瀬です。私も視覚に障がいを持っています。主に通信キャリアや官公庁のお客様向けに、システムの運用設計から運用・保守までのサービスを提供しています。また、運用していく中で、お客様に向けたシステムの改善提案も実施しています。

障がい者であっても、特別扱いはされなかったから、8年間モチベーションを保ち続けることができました

神津:みなさん、インフラエンジニアでいらっしゃいますが、やりがいを感じる瞬間はどんな時でしょうか?

盧さん:私は、やはりプロジェクトを完遂したときですね。特に長い期間のプロジェクトは、より強く思います。エンジニアはチームで働くので、一緒に苦労を乗り越えて0からシステムを作り上げて、お客様に納品できたときは大きなやりがいを感じます。

辻さん:私もお客様にシステムを届けるという意味では同じですね。私の場合は、システムの「使いやすさ」「カスタマイズしやすさ」を意識して開発するようにしています。様々な状況において、より良いシステムを提供できた時、やりがいを感じます。

赤瀬さん:私はお二人と少し違う観点からの意見になりますが、上司や先輩から、障がい者であることは一切関係なく業務をアサインしていただけたり、他の皆さんと同じ評価基準で働けることにやりがいを感じます。障がい者だからといって特別扱いがある・ないではなく、皆さんと同じ扱いだったからこそ、8年間ずっとモチベーションを持ち続けて業務に取り組んでこられたと感じますね。もちろん支援が必要なところは周りが支えてくれます。

より働きやすい環境になるよう、会社と二人三脚で頑張ってきました

神津:皆さんは入社前後でギャップを感じることはありましたか?

辻さん:入社後は、日々新しいことだらけで、毎日ぶっつけ本番で臨んでいた状態だったこともあり、正直ギャップを感じるどころではなかったです(笑)。私の障がい特性に合わせた支援は、会社と一緒に手探りでいろいろと試してきました。情報保証に関して、想像していた以上に手厚くフォローしていただけたことはいい意味でのギャップでした。新人研修では、私一人のために職場の先輩方が6人体制でフォローしてくださいました。こういう状況では支援はいらない、こういう状況の時はPCテイクがよいとか、手話通訳が必要か、など、より働きやすい環境になるよう、会社と二人三脚で頑張ってきました。

赤瀬さん:障がいとは関係ないかもしれませんが、就活では、会社のことをよく知っていらっしゃる採用担当の方との接点は多いですが、実際に働く現場との接点に関しては、お会いできたのは、一部の方のみでした。一緒に働く部署の皆さんと会えたのは入社して配属されてからでしたので、実際の職場の雰囲気が見えづらかったなとは思います。でも、障がい者だから必要以上に特別扱いがあるということはなく、皆さんと同じというところに良いギャップを感じて働きがいを感じています。

盧さん:私も赤瀬さんのおっしゃることに共感します。入社前に会社から「配慮はするが遠慮はしない」と言われていましたが、「どこかに皆と違う部分があるのでは?」と半信半疑でした。ところが、いざ入社して配属されると、本当に言葉通りだったんです。仕事内容、評価基準、目標売上金額とか、生々しいことも全て同じです。遠地出張ももちろんありますよ。ちょうど今週も来週も出張があります。一社員として採用されているからこそ、皆さんと一緒です。良い意味で驚きましたね。富士通グループの障がい者雇用の基本方針「配慮はするが、遠慮はしない」は正に言葉通りだと感じます。それが仕事への原動力になりますね。

神津:みなさん社会人になってからいい意味でギャップに驚かされたんですね!盧さんのお話にありましたが、富士通グループの障がい者採用の方針として、「配慮はするが遠慮はしない」はまさに皆さんの活躍を大きく後押ししてくれる言葉ですね。

以下採用HPでは、弊社シニアマネージャーが障がい者の働き方について、お話していますので、是非こちらも見てみてください。

メッセージ - 障がい者採用情報 : 富士通株式会社 (fujitsu.com)

テレワークと出社を柔軟に組み合わせて働いています

神津:働く環境について教えてください。

赤瀬さん:私は、お客様先を訪問するより、事務所に出社することが多いですね。コロナ後はテレワークが普及したので、状況にもよりますがテレワークと出社で半々ぐらいです。

盧さん:私のチームは、基本テレワークですが、ネットワーク機器の構築や検証作業とかがあるときは、事務所やお客様先に行くこともあります。ですから、私もテレワークと出社は半々くらいの割合になります。

辻さん:私はコロナが始まってからは、完全にテレワーク勤務です。産業医との面談や学生との交流などでたまに出社をするときもあります。

視覚と聴覚。職場では、それぞれの障がいをフォローしてくれます

神津:皆さんテレワークの割合が増えてきたと思いますが、周囲の人からサポートを受けることはあるのでしょうか?

盧さん:基本はチームメンバーにサポートいただいています。例えば、お客様先へ訪問するときに、集合場所を現地ではなく、視覚障がい者の私にとって分かりやすいところにしていただいたり、作業時でも機器のケーブルについて細かく説明をいただいています。常にコミュニケーションを取りながらのフォローいただいています。

赤瀬さん:私も視覚障がいなので、盧さんと同じように、特にコミュニケーションによるフォローをしていただいています。

辻さん:私は聴覚障がいなので、会話や会議も基本Teamsのチャットで連携を取っています。最近はトランスクリプト機能といって、音声を文字起こしする機能を活用してコミュニケーションをとっています。仕事はチームで進めますが、実際にシステム構築の作業をするときは一人になることもあります。そういった時には必要に応じてチャットでチームと会話しながら、進めます。

世の中の障がい者のためにも、技術力を高め、目の前の仕事に一生懸命でありたい

神津:皆さんの今後の目標について教えてください。

辻さん:私は高い技術力を身につけて、会社にもっと貢献できるようになりたいです。最近は、技術の発展がとても速く、富士通のエンジニアにも技術力の向上が求められていると感じます。私自身も、高い技術力を持つ社員の一人になりたいと感じます。

盧さん:私は、入社してから現在にいたるまで、ネットワーク、セキュリティの仕事を主に担っているので、それらのプロフェッショナルを目指して頑張りたいです。また、仮想化技術の知識を身につけていきたいですね。仮想化システムが普及したことによって、リモートからお客様先のシステムやネットワークなどの構築が可能になり、お客様先に出向くことが少なくなりました。障がい者にとって、かなり仕事環境が楽になりました。世の中の障がい者のためにも、更に知識を蓄えて仮想化システムの導入を推進していきたいです。

赤瀬さん:私はみんなと肩を並べて働ける、活躍できる障がい者でありたいと思っています。この目標は入社した時からずっと持ち続けています。仕事をしているとどうしても壁にぶつかることがあります。私は、その壁に対して都度、対策を考え、周囲へ働きかけ、支援の依頼をしています。私自身が一生懸命に働くことで、「障がい者も働けるんだよ」ということを伝えたい。これから入ってくる障がい者の方々への道しるべになればと、考えながら日々精進しています。

「配慮はするが、遠慮はしない」この言葉はまさにその通りです

神津:最後に、就活生へ向けてメッセージをお願いします!

辻さん:「配慮はするが、遠慮はしない」、この言葉はまさにその通りです。障がいによって、できないことはできないでいい。それは周りにフォローしてもらえばいい。その代わりに、自分が自信をもって会社や周りの人を助けられる得意なことを磨いて、それを遺憾なく発揮してほしいです。仕事を進める上で、チームにとってかけがえのない存在になることが、障がいのあるなしに関係なく、重宝される人材になることにつながると思います。私の場合は、チームにプログラミングでシステム構築できる人がいないので、重宝されています。

赤瀬さん:コミュニケーションを大事にしてもらいたいです。テレワークが普及して、障がい者が働いている姿は見えにくく、どのようなことに困っているのか分かりにくい環境になっています。たとえ会社側のサポート体制が整っていても、一人ひとり困っていることは異なります。皆さん自身がどのようなサポートを求めているか、積極的に発信していかないと気付いてもらえないこともあるのです。自らコミュニケーションをとっていくことは大事だと思います。

盧さん:まずは自分のやりたいことを考えながら、興味のある業界を沢山見てください。その中から少しずつやりたいことが見えてくるかと思います。時には選考を通過できずに、落ち込むこともあると思いますが、恐れずに前へ進んでほしいです。また、自身のこだわりをもってください。入社は単なる通過点で、社会人として送る時間のほうが長いです。「なんとなく」ではなく、しっかり会社のことを知った上で、「この会社に入りたい」という思いを大事にしてください。

神津:皆さん素敵なメッセージをありがとうございます!
ここまで読んでいただきありがとうございました。
この記事を通して、新たな気づきや興味がありますと幸いです。

障がい者採用は以下のURLにてご確認ください。
皆さんとどこかでお会いできることを楽しみにしています!

障がい者コースエントリー - 障がい者採用情報 : 富士通株式会社 (fujitsu.com)


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