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【採用担当コラムvol.3】資格を持っていた方が、IT業界での就活に有利なの?

みなさんこんにちは!採用担当コラムを配信します。今回は第3回、資格取得について吉田より発信させていただきます!

過去の採用担当コラムはこちら


学生のみなさんと対話をする中で、「資格は学生時代に取っておいた方がよいか?」という質問をよくいただきます。今回はその問いに対する回答と、IT関連資格で代表的な「情報処理技術者試験」に関する内容です!


1.資格は学生時代に取っておいた方がよいか?

結論からいうと、資格は取っておいた方が良いです。ただし、取ることが目的ではなく取得のプロセスが重要になるので、合否に関わらず資格の勉強を始めることをお勧めします。

取得している場合、メリットは沢山あります。就活期間、入社後でどんなことが挙げられるか、皆さんもイメージしながら一緒にみていきましょう!

<就活におけるメリット>
①大学で学習してきた内容の成果として、自身のレベルを企業に端的に伝えられる(企業に対して、知識の保証ができる)

・面接内でのスキルに関する確認が省略できる
・面接で他のことを話す時間が確保できる

②しっかり勉強しているという良い印象がつく
・IT分野での学習する適性が見極められる
・特に文系学生(情報系以外の学生)の場合は、入社後のミスマッチの抑止に大きな効果を発揮します

③入社後にやりたいこと・志などを語る機会での説得力がUP
・資格取得での成功体験が、話すときの自信につながる
・小手先の話、机上の空論、内容の薄い話、口だけになりにくい
・自然と熱意がこもってくる


<入社後におけるメリット>
④スムーズに新人研修に取り組める

・IT関連の学習を経験しているので、研修に高いハードルを感じなくて済む
・学習のモチベーションUPにつながり、ポジティブな思考・行動サイクルになる
・資格を持っている新人同士でのつながりができることもある

⑤配属時に自分の行きたいところへ行ける可能性がUP
・配属希望を伝えるときの説得性が増す
・自ら努力して成果を出した姿勢はポジティブに評価される

⑥配属後は上司・先輩から即戦力として期待される
・育成側のモチベーションが上がることで、本人もモチベーションがUPする
・先輩にポジティブな印象を与え、資格知識に基づく具体的なフォローを受けたり、早期から一歩進んだ育成を受けやすくなることもある


上記のようなメリットが挙げられるのではないでしょうか。

また、一連の努力と成功体験のプロセスを積んでいるので、勉強する力もUPし、以後の学習スピードが加速することも期待できます。

ただし、学業と就職活動を両立させる中で、資格取得の時間も確保するのは簡単ではありません。
貴重な時間を捻出して、どのような資格を取るのが良いのか。
今回は、IT業界に関連する「情報処理技術者試験」をもとに紹介します。

2.資格の代表格「情報処理技術者試験」

経済産業省の関連組織(IPA:情報処理推進機構)が主催する国家資格です。試験自体は1つではなく、難易度や学習で分かれていて全部で13区分ほどあります。

情報処理技術者試験の試験区分はざっくりレベル分けすると4段階あり、
①ITパスポート、情報セキュリティマネジメント
②基本情報技術者
③応用情報技術者
④高度区分(○○スペシャリスト等)

に分けられます。

※①→②→③→④の順で高度になります

ITパスポートは随時受験が可能で、その他は4月、10月に一斉試験があります。コロナの影響で基本情報技術者、情報セキュリティマネジメントは受験時期、方法などが見直されていますので詳細は公式ホームページにてご確認ください。

<情報処理技術者試験ホームページ>


それぞれ簡単に解説します。

①ITパスポート:入社までに取りたい資格
一番やさしい資格。文系の人でも独学で取得可能です。ITに携わる人すべてが知っておくべき内容を浅く広くカバーした試験です。
多少個人差はあると思いますが、まじめに勉強すれば50~70時間もあれば取れる資格です。

<おすすめ対象>
・主に文系学生のみなさん
・これからITを勉強しようとする人(スタートライン)
・ITを学習することが自分に向いているかを見極めたい人

▼文系学生でITパスポートを取得した内定者のnoteはこちら


②基本情報技術者試験:入社後1年目(できれば入社直後)までに取りたい資格
ITパスポートの上位に位置する資格です。範囲はほとんどITパスポートと同じですが、難易度が少し高くなります。
SEとして頑張るための入口的位置づけの資格です。

<おすすめ対象>
・主に情報系の学生
・情報系の勉強を続けてきて、成果を測りたい人


③応用情報技術者試験:入社後3年目までに取りたい資格
基本情報技術者試験の上位に位置する資格です。範囲はほとんど基本情報技術者試験と同じですが、難易度が高くなります。

<おすすめ対象>
・基本情報を取得している人


④高度区分:入社後5年目までに1つは取りたい資格
応用情報技術者の上位に位置する資格です。範囲はそれぞれの区分に限定されて高度な内容になります。

<おすすめ対象>
・応用情報技術者を取得している人


3.目安となる資格とまとめ

資格の取得は就職活動を進めるにあたり、優位になるケースが多いです。資格を持った状態でなくても、「勉強を始めている」という状態で選考に臨むことをおすすめします!

<目安の資格>
文系の学生:ITパスポート
情報系の学生:基本情報技術者、応用情報技術者

面接までには、「資格を持っている」「試験を春に受ける予定」「資格の勉強を実施中」など何らかの”事実”をしっかり作っておきましょう!小さい事実でも大きな事実につながります。そして、志望業界に関する知識を学習しておくことは、「説得力」につながります。
就活で忙しい時期になりますが、社会人になると、学生時代よりは勉強する時間は確保しにくくなることが多いです。「忙しい中で勉強する調整力」は重要です!

ぜひ志望企業への選考に向けて、今からでも学習を始めてみてください。必ずみなさんの味方になるはずです!

▼富士通グループの各社をもっと知りたい方はこちら!


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