富士通の“ジョブ型”新卒採用とは?26新卒から何が変わる?その真意は?:採用担当対談
皆さん、こんにちは!富士通株式会社採用担当の溝口望美(写真右)です。
今回は、最近出したプレスリリースについて、シニアマネージャーの田中雄輝さん(写真左)との対談を通じて、皆さんにわかりやすくお伝えしていきたいと思います!
※2024/6/21付け富士通株式会社プレスリリース「新卒採用への「ジョブ型人材マネジメント」の拡大について」
まず、ジョブ型人材マネジメントって何?
田中:最近は「ジョブ型」という言葉もだいぶ浸透してきていると思うけど、ジョブの説明を兼ねて、望美さん自己紹介をお願いします!
溝口:改めまして、今年5月から富士通にキャリア入社した溝口望美です!それまでは国家公務員として働いていました。前職で日本の雇用について考えていたときに、富士通の人事変革の報道を多く目にする機会がありました。実際に企業の人事制度の変革などに携わってみたいと思い転職を考えて、人材採用センターの新卒チームにジョインしました。早速今回のプレスリリースにも関わって、やりたかった仕事ができて充実しています!
キャリア入社だと「どのポジションでどういう仕事をするか」を前提に、仕事を選びます。まさに「ジョブ」を起点とした採用となっていて、今回のプレスリリースは、その考え方を新卒採用にも広げていくというものです。
田中:富士通は数年前から「ジョブ型人材マネジメント」を導入していて、年齢や役職に関係なく、それぞれのジョブに誰が適しているか、適所適材という観点で人事を考えています。社内ポスティングも盛んで、自分がやりたいジョブに自分で挑戦できる環境が整っていて、実際昨年3,000人ほどが社内ポスティングを使って異動しています。
溝口:自分のキャリアを自分で考え、それに合わせて自ら挑戦できる、というところも私が入社を決めた大きな要因の一つです!
富士通の新卒採用は、26年卒からどう変わるの?
田中:これまで日本の社会に長く根付いてきた新卒採用において、多くの企業では、4月の一斉入社を見据えて採用活動を行っています。そして、入社後に一斉教育を受けてもらう、という企業がほとんどです。でも、学生の皆さん一人ひとりの持っているスキルや経験は様々な中、一斉の制度はどうしても非効率な部分もあります。入社後早い段階から自律的に仕事に取り組みたいと思う方からすると、もどかしい部分もあったと思うんです。また、初任給においては、学歴別の一律処遇の制度も残っていました。
溝口:確かに、日本の若年労働市場全体が、「一律」「一斉」にとらわれているのは否めません。
田中:そうそう。でもそれってジョブ型人材マネジメントを運用している富士通からすると、新卒採用部分だけその考え方が適用されていないのは違和感もありました。そこで、一律的な取り扱いを改めて、入社後に担ってもらうであろう仕事内容とそのレベル(ジョブ)を理解したうえで、そのジョブで採用する。そのような新しい形での新卒方向に大きく舵を切ります!
溝口:その実現のためには、ジョブに対する理解をしっかり深めてもらうことが必要になってきますよね。そのために有効だと考えているのが、実際の仕事に会社の一員となって参画してもらう有償のインターンシップです。1~6か月単位での長期間のインターンシップなので、仕事内容はもちろん、一緒に仕事をするメンバーや職場の雰囲気も感じてもらえると思います!
▼インターンシップに実際に参加した方の声はこちらをご覧ください↓
田中:学生の皆さんの中には、学業や研究との両立など、長期のインターンシップへの参加は難しいという方もいるかもしれません。そういう方向けに、内定後から入社までの間に経験できる「内定者インターンシップ」も増やしていきたいと思っています。
溝口:在学中は研究に専念して、卒業後に有償のインターンシップを経験して、マッチしていると思ったら富士通に入社する、というような形での活用も想定しています!「4月入社」にもこだわらず、通年での入社を可能にする形に切り替えていくので、キャリア入社にかなり近い仕組みになっていきますね。
自分のキャリア・将来についてじっくり考えてみよう!
田中:この時代、どこかの会社に就職してそれで終わり、というわけでは全くなくて、その会社で何か実現できるのか、成長できる環境があるのかが大事です。
溝口:社会人としてのキャリア、大切ですよね。どのようにキャリア形成していきたいのか、という考え方も、仕事をしていく中でアップデートされます。まずは就職活動という大きな節目のタイミングで、自分がやりたいこと・極めていきたいことはなんだろう、それをどのような環境で実現するのが自分に合っているんだろう、ということをしっかり考え抜いてみてください!
田中:学生の皆さんには、ぜひこれらの富士通の変革を、自分自身の成長の場として、最大限に活用してもらえたら、と思っています!
皆さんの挑戦、お待ちしています!