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就活を終えるまで2年以上掛かった「新人人事」が振り返る、3つの失敗と対処法。

富士通「新入社員人事」の就活体験記:2022年4月に新卒で入社して、人事職に配属になった社員にnoteを書いてもらいました。就職活動を振り返って、学生の皆さんにヒントや勇気を与えるための記事をアップしていきます。今回は、2年間以上も就職活動を行った阿二さんに、その失敗談と対処方法をまとめてもらいました。

はじめまして、2022年入社の阿二です。
私は富士通株式会社で人事として働き始めました。

私は大学3年生の頃から自己分析、業界・企業研究、インターン等に前向きに取り組み始めました。しかし紆余曲折あり、就活を終えるのに何だかんだで2年以上かかってしまいました!

私が就活でうまくいかなかった理由を振り返ってみると、以下の3つが出来ていなかったからではないかと考えました。

失敗1:興味のある業界のインターンしか参加しなかった
失敗2:業務内容を理解する機会を作らなかった
失敗3:面接の練習を行わなかった

本記事では、1年目の就活を踏まえて2年目をどう過ごしたのかということをお伝えします。私のような遠回りをしないためにも、参考にしていただければ嬉しい限りです。

失敗1:興味のある業界のインターンしか参加しなかった

私が就活を始めたのは3年生の6月ごろ。友人たちと夏期インターンのエントリーシートを書き始めました。私は従業員と組織について学ぶゼミに所属していたり、人材系の会社で手伝いをしたりしていた背景から、人材系の会社に興味を持ち、同業界の会社にばかりエントリーをしていました。

意気揚々と夏期インターンに参加していたのですが、一通り終わると、その気持ちは大きく変わっていました。「自分は人材系の会社に就職したいわけではないのかもしれない」と漠然と思うようになっていたのです。しかし、人材会社以外のインターンには、ほとんど参加していなかったため、他業界のことについては全く知りませんでした。「早めに就活を始めていたはずなのに…」一気に就職活動が振り出しに戻ってしまったような感じがして、不安と焦りで気持ちが萎えてしまいました。

💡阿二ポイント『様々な業界のインターンに参加しよう』💡

▲就活のスケジュールをまとめた表

2年目の6月、1年目の反省を踏まえ、全く見てこなかった業界にも目を向けてインターンに参加しようと考えました。とはいえ、業界の数は多く、全ての業界のインターンに参加することはできません。そこで、インターン選定のために就活の軸のようなものを仮決めして、それに沿って就活を進めていくことにしました。

私が軸として考えたのは「営業として法人に対して無形商材を提案する」ということです。
「法人」を選んだのは漠然と大きな案件に携わりたかったから
「無形商材」を選んだのは難易度が高く、やりがいがありそうだったから
「営業」を選んだのは学部の文系卒は営業になる確率が高いと考えたから

そんな思い付きで軸を仮決めしました。次にネットで「BtoB」「提案営業」「ソリューション」「求人」などの用語で検索をかけたり、業界地図を読んだりして、軸に合いそうな業界をピックアップしました。最終的には、銀行、損害保険、リース、IT、人材、不動産、輸送、メーカー等のインターンに1~2社ずつ参加することに決めました。

参加してみると、新たな発見や勘違いが多々ありました。例えば、
・海運業界の営業は貨物の利用や輸送プランを提案する仕事をしている
・銀行は融資業務だけではなく、顧客の経営課題解決のためにビジネスマッチング提案業務を行っている
・ITの企業で、ハードウェアを販売している会社はごく少数である。

夏期インターンは自分になじみがない業界をじっくりと調べられるチャンスです。よく知らなかったり、興味がなかったりしても参加してみるといいと思います。

失敗2:業務内容を理解する機会を作らなかった

人材系の会社のインターンばかりに参加して迎えた3年秋、webマーケターに興味を持つようになり、勉強するべく、週に3回フルタイムでライターのバイトを始めました。バイトをしながら、就活も並行して続ければいいと考えていたのですが、秋や冬の時期は会社説明会やインターンは平日に実施されることも多く、思うように参加できませんでした。今振り返ると、就活で忙しい時期にバイトは始めるべきではなかったなと思います。

💡阿二ポイント『社員訪問して業務理解を深めよう』💡

2年目、夏期インターンに参加した後、気になった企業については秋期、冬期の会社説明会やインターンに参加しました。また、本選考が始まる前には、友人の勧めで、選考前に社員訪問をするようになりました。1年目は「社員訪問ってする意味あるのかな!?」と疑問に感じていましたし、「初対面の社会人に質問するのはちょっと気が引けるな…」と思い、敬遠していました。しかし、実際に訪問してみると会社説明会よりも質問しやすく(人によるとは思うのですが…)入社後のイメージを掴むのにとても役立ちました!

質問しやすい人には2,3回訪問をお願いしました。社員訪問を申し込むのは勇気がいることですが、まずは一度やってみてはいかがでしょうか?

失敗3:面接の練習を行わなかった

就活解禁後、4月ごろから遅れ気味に面接対策を始めました。面接対策といってもエントリーシートの内容を思い出しておく、逆質問を考えておくということだけ行っていました。というのは、当時私は、面接になれば自分はうまく話せるだろうと妙に自信を持っていました。振り返ってみると、授業でプレゼンをしたり、バイトで初対面の人と話したりする機会がそれなりにあり、他の学生よりも場馴れしているとたかをくくっていたからでしょう。

しかし、いざ面接に臨んでみると、緊張からか、考えがまとまらないまま話が終えることもしょっちゅうありました。その結果、1次面接でうまく切り抜けられても、2次面接以降は合格することはありませんでした。

💡阿二ポイント『2つの方法で面接対策をしよう』💡

1年目の反省を踏まえ、面接対策は2つのことに取り組みました。

1つ目は、友人と模擬面接を行うことです。
実際に出題されそうな題材を友人から面接官として質問してもらい、それに答えるという練習を行いました。交互に行うことでお互いに練習するようにしていました。

2つ目は、自分の話している姿を録画して見直すことです。
友人と時間が合せられない時、よくこの方法を活用していました。最初は、「自分の動画を見るのはちょっときついな…」と抵抗がありましたが、何回か見るうちにだんだん慣れていきました。

面接練習をきちんと行って面接を受けると、落ち着いて受け答えすることができました。そのかいあって、ある企業で内定をもらったときに「論理的に話せていました」と評価をもらいました。

私は「はい、ありがとうございます!!」と言いつつ、内心(論理的!?!? はじめて言われたよ!?)と若干戸惑っていました。その経験から、面接は準備次第でどうにでもなるものなのだなと感じました。人前で話すのが苦手な人、論理的な話し方が苦手な人、練習と場数次第で何とでもなります!

いかがだったでしょうか?最後までお読みいただきありがとうございます!皆さんが本記事を参考にして、就職活動に取り組んでくれれば、私の失敗も報われると思います!皆さんの就活がより良いものになることを心から祈っています。


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