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海外大学から日本企業への就活のリアル。コロナ禍、昼夜逆転、オンラインインターンシップ。

富士通「新入社員人事」の就活体験記:2022年4月に新卒で入社して、人事職に配属になった社員にnoteを書いてもらいました。就職活動を振り返って、学生の皆さんにヒントや勇気を与えるための記事をアップしていきます。今回は、カナダの大学に通いながら就職活動を行った玉越さんに、その手法をまとめてもらいました。

皆さん、はじめまして!
富士通株式会社の玉越です。

私は2022年4月に入社をして、現在は人事部門の採用センターで研修を受けています。今回は海外大卒として私がどんな就職活動をしてきたのかをご紹介します!

<プロフィール>
カナダ東部にある大学で4年間を過ごしました。専攻は心理学と演劇学(リベラルアーツ)です。趣味は世界各国のドラマを観ること。

そもそも就活っていつから始めたらいいの?

皆さんはいつ頃から就職活動を始めましたか?

私が当時通っていたカナダの大学では、日本のように多くの学生が一斉に就職活動を始める習慣はありませんでした。大学卒業後の進路も、人それぞれです(大学院に進む人、ギャップイヤーを取り自由に一年間を過ごす人、卒業後にインターンをして経験を積み、職を見つける人も)。

私自身も明確にこの時期に就活を始めた!ということはなく、大学2〜3年の頃から徐々に情報収集を始め、本格的に選考を受け始めたのは大学4年になる時期でした。

ちなみに、大学の長期休みは、バイトで貯めたお金で旅行に行くか、短期留学に行くことが多かったです。インターンシップの経験は、大学4年のときに参加した富士通の2daysのみです…。私自身は多くのインターンに参加はできませんでしたが、興味のある業界や職種への理解を深める/社会で働くイメージを持つためには、とても良い選択肢だと思います。ぜひ、色々な会社のインターンを調べてみてください。

▼留学先のカナダで撮影した写真です。自然が豊かで景色が奇麗な土地でした。



最初の壁は、エントリーシートに何も書けなかったこと

就活を始めてぶつかった最初の壁は、エントリーシートに何を書けばいいのかわからないということでした。

自分の経験や強みをいざ文章にしようとすると、驚くほど何も書けませんでした。どうにかしぼり出しても自分のなかでしっくりこない、書けば書くほど何かが違う気がするという負のスパイラルに陥ることになりました。

そして極めつけは、自分の興味のある分野と仕事を結び付けられなかったことです。好きなことはあるけど、職業にしたいかといわれるとそれは違う。私の場合は、心理学を学ぶことや、舞台を創ることは好きだけど、仕事としてはその時点では考えられないという状態でした。そのため、自分の志望職種や業界を定められず、明確な理由は説明できないけど、とりあえず少しでも興味がある会社の説明会に参加していたのです。

自分の興味をとにかく深掘りすると、軸が見えてきた

このモヤモヤしたままの状態ではさすがにまずいと思い、自己分析をやり直すことにしました。それまでの自己分析は簡単に自分が何をしてきたか、どんな人なのかを振り返る程度だったので、今回はもっと深いところまで分析をしました。

そのときに行った自己分析は、とにかく自分の興味のあることや楽しいと感じることを書き出して、その理由を深く探ることです。自分の興味と仕事を直接つなげることはできなくても、間接的にならつながるものがあるのではないかと思い、この自己分析をしてみることにしました。

方法としては、まずは単語でも一言でもいいので、自分の興味のあることや好きなこと、わくわくすること、楽しいと感じることを書き出します。なぜそれが好きなのか、どうして楽しいと感じるのか…といったように、簡単な理由を考えていきます。そしてその理由一つひとつをさらに深堀をして詳しい理由付けをする…といった具合です。

ここから定めた就職活動の軸(自己分析結果)がこちら↓

①働くことを通じて成長できる(変化することが好き)
②社会基盤を支える仕事に関わる(舞台やイベントの裏方として働くのが好き)
③日本と海外をつなぐ仕事をする(いろいろな地域の文化や言語が好き)

この3つの軸を元に就職活動をさらに進めていきました。

コロナ禍&昼夜逆転の就職活動(2020/9~2020/12)

私が就活をしていた2020~2021年は、新型コロナウイルスの感染拡大によって多くの対面イベントが中止になりました。オンライン開催に急遽変更されることも日常茶飯事でした。本来ならば現地の会場に行かなければならないキャリアフォーラムもオンラインでの開催になり、この時期はカナダから就職活動をしていました。

自分が社会に出てどう働きたいのか、この時期は探っている途中で、とにかく業界を問わず応募していました。そのため、書類選考の時点で落ちることも多かったのですが、ありがたいことに、いくつかの企業の選考に進むことができたので、オンライン面接を経験することに。

ボストンキャリアフォーラム(日英バイリンガル向けに現地で開催される合同説明会)で応募できる企業は、日系企業や日本に拠点を置いている外資系の企業がほとんどでした。そのため、面接の時間が日本時間に基づいているので、カナダの東部にいた私の面接時間はいつも夜でした(冬は時差13時間だったので日本とは昼夜真逆になります…)。面接時間によってはこちらの明け方に面接を受けるなんてことになりかねないので、時間指定ができる場合はなるべく日付を超えないように設定していました。

短期間で多くの面接を経験。落ち着いて対応ができるように

思い返すと、この時期のスケジュールは自分でも記憶があまりないくらい忙しかったですね(笑)。大学の授業と並行しながらの就活だったので、課題やエントリーシートの締め切りと面接日程でスケジュール帳が真っ黒でした。

応募した数は正直覚えていないのですが、ボスキャリだけでも10社以上は受けていた気がします。結果としては、この時点で内定を得ることはできませんでしたが、短期間でたくさんの面接を受けられたことで、良い意味で場数を踏むことができたと感じます。最初の頃は、緊張しすぎて言葉が上手く出てこないこともありましたが、面接で話すことを何回か経験するうちに落ち着いて対応できるようになりました。選考はボスキャリが終わったあとも続いているので、個人的には次につながる良い機会になったと思います。

富士通の2daysインターンシップに参加(2020/12)

ボスキャリの選考が終わりかけていたころに、富士通の2daysのオンラインインターンシップに参加しました。この頃はまだ、富士通という会社の名前は知っているけど、詳しい事業内容についてはあまり知らないという状態でした。ただ、歴史ある日系企業でありながら新しいことにチャレンジしているというギャップが自分にとって新鮮で、このインターンシップを受けることを決めたのです。

インターンシップのプログラムは、2日間で課題解決を導くプロセスや考え方を学び、グループワークで実践して、最後に課題解決策を発表するというものでした。

2日間という限られた時間でしたが、富士通がどのような形で社会の課題にアプローチして、解決策を導き出しているのかということを体験できました。実際に職場で働くイメージができたので、とても有益でした。また、「ビジネスの分野で自分の専門性を見つけ、多様な意見と組み合わせることで、新しいものを創りたい」と強く思うきっかけになりました。

富士通に入社を決めた3つの理由

インターンシップを受けたあと、2022年卒の選考が始まった段階で富士通のOPENコースに応募しました。

その後、内定をいただき、富士通に入社を決めた理由は主に3つあります。

①多様な事業分野を経験できて、キャリアの選択肢が多い
選考の段階では、自分が挑戦したい具体的な事業分野や職種は決まっていませんでした。ただ、自分の専門性を見つけて成長したいという想いは常に持っていたので、幅広い選択肢があり、さまざまなキャリアパスが存在する富士通なら、それが実現できると確信しました。実際に入社してからも、思っていた以上にキャリアに関する選択肢が用意されていて、自分次第で様々なことにチャレンジできる環境だと思います。

②リクルーターの方を通じて、働くイメージをはっきりと持てた
就職活動中は社会で働くイメージがなかなか持てなかったのですが、富士通ではリクルーターと呼ばれる多くの現場社員の方いらっしゃって、頻繁に情報提供してくれました。実際の職場の雰囲気や、どういった働き方をしているのかということを質問して、不安な点や疑問点を解消しました。リクルーター社員とは説明会やインターンシップの場で話すことができ、気になっている分野や特定の職種の社員に面談を申し込むことも可能なので、ぜひ活用してみてください!

③オンライン面接で一番素直に話すことができた
主観ではありますが、富士通の面接では自分がどういう人間であるのか、会社に入ってからどのようなことに挑戦したいのか、素直に話すことができたと感じます。面接なので質問に対して自分の答えを話すという形ではありましたが、面接官の方も丁寧に反応を返してくれました。面接なのですが、どちらかというと対話をしているような感覚でした。

最後に。学生の皆さんへ

就職活動中は終わりが見えなくて悩むこともたくさんあるかと思います。夜遅くまでESを書いていたり、面接で何を話そうか考えたり、知らない間に緊張していたり…。行き詰ったときはぜひ誰かに相談してみてください。活用できるものは全部活用してください!

皆さんが自分の選択に納得できる就職活動になるよう、応援しています!

●富士通グループ企業のnote

●富士通グループ企業の動画

●内定者の就職活動体験記


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