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3か月あればできる! 私が文系学部からSEとして就職するために取り組んだこと

【富士通グループ内定者の就職体験記 特集】富士通グループ合同採用の2022年卒の内定者が、就職活動の体験談やノウハウをつづる連載です。第2回はジーサーチの内定者の竹内さんに書いていただきました。未経験からプログラミングを効率的に学ぶプロセスを、詳細につづってもらいました。

1.はじめに

こんにちは!株式会社ジーサーチからSEとして採用していただいた竹内です。

この記事では、文系学部の私がSEとして就職するために、準備として取り組んだことを紹介します。

プログラミング未経験からSEを目指す方、SEを1つの選択肢として考えている方、SEになることに不安を感じている方に参考にしていただければ幸いです。

2.文系学部からSEとして就職することへの不安

タイトルにもある通り、私は経営学部出身の文系です。私が通っている大学の経営学部には情報コースというコースがあり、プログラミングを少しは学んだことがあります。ただし、理系の情報学部などに比べれば10分の1以下の知識量で、プログラミングは初心者同然でした。それゆえ、就職してから情報学部出身の方々と一緒に仕事をすることに漠然とした不安を抱えていました。

そこで、就職活動中のある日、「この不安は何からくるものなのだろう」と自己分析してみました。すると、1つの答えにたどり着きました。

「1回もデータベースを用いた本格的なものを作ったことがない」

そうなんです。今まで授業でやってきたのはWEBデザインとJavaScriptの簡単な処理、SQLの文法で、サーバーサイド言語(PHP、Rubyなど)は一度も触ったことがなかったのです。サーバーサイド言語を触ったことがないので、当然世のWEBサービスによくあるログイン機能や投稿機能など作ったことがありませんでした。

そこで4年生の6月中旬という就職活動も終盤に差し掛かる時期でしたが、「毎日プログラミングの勉強をして、ログイン機能のある掲示板を作ろう」と覚悟を決めました。「できなかったらSEは諦める、後悔はない」そんな気持ちで取り組みました。私が2か月間取り組んだ内容を次の章で紹介していきます。

3.私が2か月間学習した内容

図1.プログラミングをしている様子

【私の学習記録】
目標:オリジナルの掲示板を作る
期間:2か月以内
PC:Windows
使用言語:HTML,CSS,PHP,SQL
開発環境:xampp
テキストエディター:Visual Studio Code 
教材:Progate(月額980円) 
   YouTube
    ・マコなり社長:非エンジニアでもわかる!Webサービス・アプリが動く仕組み
    ・渋谷で働くエンジニア福の「実践で学ぶプログラミング入門」:
     【PHP初級】ログイン機能作成(全8回)

   本
    ・いちばんやさしい PHPの教本第二版

①知識のインプット(1~31日目)
・マコなり社長:非エンジニアでもわかる!Webサービス・アプリが動く仕組み の動画でイメージを明確にした
・Progate(HTML&CSSコース、PHPコース、SQLコース)をすべて終わらせた
・PHPコースの最終課題と似たものを自力で作ってみた

②PHPとSQLの接続(32~34日目)
・『いちばんやさしいPHP』の教本を参考にしながら、データベースとのやり取りを練習した

③掲示板作成(34~49日目)
・どういうものを作るか大まかに紙に書き出した
・渋谷で働くエンジニア福の「実践で学ぶプログラミング入門」:【PHP初級】ログイン機能作成(全8回) を参考にしながらログイン・ログアウト機能作った
・投稿機能、投稿削除機能、新しいスレッドを作る機能、パスワード変更機能などを追加していった
・見た目を軽く整えて完成(デザインはメインではないので軽くでOK)

完成した掲示板の一部を公開します。

図2.ログイン後のマイページ

▲ログイン後のマイページ

図3.食べ物がテーマのスレッドの画面

▲食べ物がテーマのスレッドの画面


4.  勉強をする上での3つのアドバイス

①わからないことをわからないままにしないこと
1つ目は、わからないことをわからないままにしないことです。これは何の勉強に関しても共通して大事なことですが、特にプログラミングにおいては大事なことだなと感じました。わからないまま進んで行くと成果物を作る段階で壁にぶつかってしまいます。急がば回れというように、基礎の部分は特に丁寧にやってください。わからなかったらインターネットで調べてみましょう。あなたにとってしっくりくる解説があるはずです。

②目的をはっきりさせる
2つ目は、目的をはっきりさせるということです。
就活生は時間に余裕がある立場ではありません。そのため、何に時間をかけるかを明確にすることが大事になります。私の場合、「書いた処理がうまくいくか、どれだけ機能を増やせるか」が大切だったので、デザインの部分に関してはあまり凝らず、機能を作ることに集中しました。

③毎日続けること
3つ目は、毎日続けることです。これは人によるかもしれませんが、私の場合1日やらないとやらなくなってしまうような気がしていたんです。毎日やることは想像以上にきつかったですが、一日の終わりに今日勉強したことや作った機能をTwitterに投稿するなどしてモチベーションを保っていました。

投稿するときに「○○日目」って書いていたのですが、1か月を超えたあたりから、不思議と自信が沸いてきたんです。自分はこんなに頑張り続けられる人間なのかと。それによって「入社してからもしっかりと成長していけるだろう」と確信し、不安と迷いが消え、面接でしっかりと話すことができました。さらに、内定が出た後も、卒論を書きながら、時間を見つけてプログラミングの学習を続けられています。非常にこの2か月間の頑張りが生きているなと実感しています。

5.最後に

いかがだったでしょうか。
プログラミング未経験でSEになるのが不安な方、迷っている方は、「プログラミングを体験してみる」くらいの気持ちで一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。全く知識がない状態でも3か月あればできると思います。資格取得というやり方もありますが、私個人としては資格を取っただけだと自分に向いているか否か判断が難しいと思います(もちろん知識は役に立つと思いますが)。やはり就職してからやることは開発なので、とりあえずその開発を自分でやってみて判断する、そういう考え方です。

断言は避けますが、もしやってみて「辛いな」「合わないな」と感じるならSEになっても幸せに働くことはできないかもしれません。やはり一番は自分が活躍できる、幸せに働ける場所を見つけることだと思うので、それを判断するいい機会にしてもらえればと思います。

最後に少し厳しいことも言ってしまいましたが、この記事を読んでくださった皆さんにとって就職活動がより良いものになるように心から祈っています。頑張ってください。

 ▼内定先のジーサーチの記事はこちら!